SNSで綺麗に改行したい人のための「SNS改行ツール」開発ストーリー

FacebookやInstagramの投稿をする時に、文章を読みやすいように改行したいという人は多いと思います。

ですが、PCの場合はEnterキー、スマートフォンやiPhoneの場合は改行を押しても、投稿後、思ったように改行されていない…ということ、ありませんか?

FacebookやInstagramなどで、なぜ確実に改行したのに、投稿すると行間が詰まってしまうのか?

実は、ただ改行するだけではSNSが改行を認識してくれないケースがあるのです。

この問題を解決するために、「SNS改行ツール」というものを作ってみました。

今回はこのツールで「何をしているのか?」「なぜSNSは改行を無視するのか?」ということを、ちょっとマニアックに開発者視点でお話ししてみます。


改行されない原因

インターネットで調べてみると、「Shift+Enter」キーや「Alt+Enter」キーで改行するという情報が出てきます。

ですが、スマートフォンではそもそもShiftキーがないため、この操作自体ができません。

また、PCから投稿したとしても、投稿後に自動的に改行が消されてしまったり、思った通りの行間にならないことがあります。

これは、SNS側が「空行(中身のない行)」を自動で削除してしまう仕組みがあるためです。


では、このツールで何をしているのか?

このツールでは、改行のあとにUnicode文字「U+200B(ゼロ幅スペース)」という特殊な文字を自動的に挿入しています。

これは目に見えない文字で、「何も表示されないけど、文字として存在する」…という不思議な性質を持っています。

つまり、改行の行にこのU+200Bが入っていると、「この行は中身あり」と認識され、SNS側が改行を削除しなくなるのです。


Unicode文字「U+200B」とは?

正式名称は「Zero Width Space(ゼロ幅スペース)」

直訳すると「幅がゼロのスペース」ですが、見た目では確認できません。

実際は、行の中に目に見えない非常に小さな文字が「そこにいる」状態です。

人間が手入力するには、「200b」と打ってF5キーで変換すれば出てきます。

ただし、メモ帳など一部のソフトでは「?」として表示されたり、そもそも表示されなかったりします。

このU+200Bを活用することで、SNSの改行制限を回避し、整った見た目を保てるようにしているのがこのツールの仕組みです。


手動の改行とツールの違い

普通にEnterキーで改行した場合、SNSではその行が「空っぽの行」と見なされて自動的に削除されてしまうことがあります。

また、SNSによっては <p>&nbsp;</p> などの内部処理が入って、予期しない行間が空いてしまうこともあります。

このツールでは、ゼロ幅スペースを使って「この行には内容があります」とSNSに認識させることで、不要な改行の削除を防いでいます。

そのため、より安定して、意図した形で改行が反映されるようになるのです。


2025年現在、このツールはどんな場面で使える?

最近では、スマートフォンからFacebookに投稿すると、2行分空いてしまうという現象が報告されています。

これは、SNS各社のレンダリング(表示処理)の仕組みが年々変化しているためです。

ただし、以下のような場面では、現在でも非常に役立ちます。


✅ 現在の活用シーン

  • LINE公式アカウントのメッセージ作成
    • 改行が詰まりがちなLINEでも、きれいに整形された文章が送れます。
  • アメブロやnoteなどの改行が乱れやすいブログサービス
    • 段落の間隔をきれいに整えるのに有効です。
  • Instagramの投稿文(特にPC投稿時)
    • 意図しない空白ができず、読みやすく整えられます。
  • メルマガ配信ツール(MyASPなど)の本文整形
    • HTMLメールやテキストメールでも段落を保持できます。
  • lit.linkやプロフィール欄のテキスト調整
    • 見た目が重要なプロフィール整形にも便利です。

使い方はとても簡単

  1. ツールのテキスト欄に文章を入力、またはコピーして貼り付けます。
  2. 「改行とコピー」ボタンをクリックすると、改行を整えた状態でコピーされます。
  3. 「コピーしました」と表示されたら完了。
  4. そのままSNSやLINEなどの投稿欄に貼り付けてください。

これだけで、投稿後に文章がぐちゃぐちゃになってしまうストレスがグッと減るはずです。


まとめ

SNS投稿は、文章の「内容」だけでなく「見た目」もとても大事です。

読みにくい投稿はスルーされてしまい、せっかくの想いも届かなくなってしまうかもしれません。

このツールは、見た目を整え、伝わる文章にするための“最終調整”ツールとして、いろいろな場面で活躍してくれると思います。

ぜひ一度使ってみていただけたら嬉しいです。

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